ミュ・比嘉公演のCDについて語ってみる。
 早いもので、ミュが始まって丸5年が経ちました。あと3か月で、私も5周年ですよ…。
 とりあえず、ソレは置いといて。
 毎回毎回、キャストや演出のみならず、曲もものすごくツボにハマるんですよね…。
 そんなワケで、今回は比嘉公演のCDについて。

 今回の曲、公演中からツボにハマりまくっていたのが、13「降臨する王者」と、15「百錬自得の極み」です。東京・愛知・岩手と観ていくうちに、「百(略)」はほぼ完璧に歌詞を覚え、「降臨(略)」も、多少抜けたものの、ほとんど覚えました。歌詞だけでなく、曲の構成も、ほとんどそのまま覚えましたよ。頑張りました、脳内録音。(笑)
 この2曲、何がイイって、ラッパです。(きっぱり) 元々ずっとトランペットをやっていたせいか、曲を聴いていてトランペットの音だけを拾ってしまうクセがあるんですが…ミュでも例外ではなく。もちろん、ラッパだけでなく、ベースとかティンパニーとかストリングスとか、イイところはたくさんあるんですが。何かもう、1回CD回す間に問答無用で軽く10回はリピートしちゃうんだよねぇ…。

13.「降臨する王者
 たまに「恋する王者」と聞こえるのは、ご愛敬で(笑)
 真田のパートの「名称」、柳生のパートの「攻撃だ」、全員での「エンブレム」の、音を伸ばした時に後ろでラッパが鳴ってるのがたまらん! 「無敗」で伸ばした時にティンパニー(推定)が鳴ってるのとか! 「我らは」の後ろで鳴ってるラッパ&ティンパニー(多分)とか!! 「誉れ」の後ろのスネアドラムのダカダカとか。「身をもって〜」「トップのルール〜」の後ろの和音は…トロンボーンかしら…。真田の「ビクトリー〜」、柳生の「ポジティブ〜」の裏のストリングスもイイよねぇ…。幸村の「俺がいない間〜」の裏のピアノもたまらん。
 要するに、萌え要素ばっかりが詰まってるんです、この曲の編曲って。
 幸村の「これからは俺がいる」で微妙に泣きそうになるのはヒミツです。
 と言うか、「これでもう、このメンバーでの立海を本公演で見ることはないかもしれない」という覚悟をしながら観てたもんで、余計に、こう…感極まったと言うか。特に大楽。大楽では、とうとう泣きそうになったもん。ウルッときたもん…。
 何か…立海って、悲しいまでに「王者」なんだねぇ…。これまでは幸村がいなかったからこそ無敗を誓い、これからは幸村が戻ってきたからこそ無敗を誓う、ってのが…。

15.「百錬自得の極み
 …ジャック・オー・ランタンとかバンパイアとか出てきそうだ。(おぃ)
 この手の曲は、フル編成オケで聴きたくなります。むしろ指揮したい。(←指揮なんてできません)
 公演中に勝手につけたこの曲のあだ名は、「国光降臨」です(笑) 何か、ホントに「国光は神」と言うか、ラスボスっぽいと言うか、国光が最強なカンジがして。…あの「九州編」を乗り越えてきたからこその「最強」っぷりなのかと思うと、もう…(涙)
 だって、国光が「降臨する王者」のパート歌っちゃうんだよ!?
 リョマさんのソロのとこのストリングスとか、ホントにジャックとバンパイアが出てきそう…。「ミステリー・ゾーン」の後の降りていくベース音とかも好き。国光ソロの前の2小節くらいの間奏がすごくイイ。国光の「トップの証」の後にストリングスの音が降りてくるのとか、たまらん! この音、岩手に行って初めて聞き取ったんですが…気づいた時、鳥肌立った。あと、「無敗」の伸ばすとこのラッパね。
 指揮したい、と言いつつ、指揮なんてできないんですが、それでも体は動いちゃうんだよね…。で、気づいたのは、ものすごく淡々としてるんですよ、伴奏が。そこに現れてくる、迸ってくるものはいろいろとあるのだけど、ソレをあくまで湧き上がるままに放出するのではなく、ひたすら、淡々と。曲が盛り上がって、そのまま爆発するのかと思いきや、またクールダウンするんだもん。低音でずっと一定のペースでリズム刻んでるから、淡々としてるように感じるのかも。それだけに、まだまだ大きなものを秘めているような、空恐ろしさも感じるのです。
 実際に舞台観てた時の、視覚効果もすごかったなぁ。光が爆発するみたいなカンジで。

2.「よみがえりし者
 国光が帰ってくるシーンの歌です。…公演前からね、「抽選会のシーンがあったら、ヤバイなー」とは思ってたんですよ。「絶対泣く」と。…案の定、毎回毎回、飽きもせず泣いてました。だってさー、あの九州編を乗り越えて、やっと帰って来たんですよ…。
 歌詞も、「戻ってきた」「復活を果たした」ってのがね…ホントにね…お帰り、国光!なカンジでね…。
 …しかし、この曲で何となく「アニメ三銃士」を思い出すんだ…。何か、全て終わった後の夜明けみたいなのと雰囲気似てるんだもんよ…。むしろ戦いはこれからなのに…。

3.「ブランニュー青学
 曲がアップテンポだから、気づくのに観劇2〜3回かかったけど…国光帰還の曲とメロディー同じなんですよね…。気づいた時、泣きそうになった。
 何か…すっごく、コンピュータRPG的な印象を受けるんですよ…長い前奏部分で。2分20秒くらいのあたりから。

4.「ファイト&ウィン
 原作を読んでいた時は、「抜けてた人が帰ってきた時って、こういう『儀式』が必要なんだよね…」ぐらいにしか思ってなかったんですが。
 意外にこう、やっぱり大石って、不器用なのね…みたいな…。「俺と戦え、そして勝て」って言ってるのが、最後には「みんな戦え、そして勝て」って、みんなへのエールになってるし…。この2人の試合って、全国制覇への土台だったんだなぁ、みたいな…。ついでに言えば、「みんな、戦え」の部分の後ろのラッパがたまらんです。ファンファーレっぽいのが。
 最初は大石がレギュラー陣を背に国光と向かい合うのが、やっぱり最後には位置を入れ替わって国光がレギュラー陣を背に、大石と向かい合うでしょ。それがまた、ね…。
 ミュって、原作でそれほど深く考えてなかった部分もしっかり意味を持たせてくるから、すごいと思う。だから好き。
 …でも、途中の「幼い頃から〜」のあたりは、いきなりめるへんちっくなカンジになってしまって、ちょっと笑えました…。

5.「俺たちの辞書に敗北はない
 「勝者は一時の王者」はともかく、「トップにいる奴は引きずり落とせ」とか「敗者は永遠の刺客」とか、立海って、そういうとこちょっと怖いと思う…。「力が正義」みたいな…。
 でも、曲はスキ。
 …余談ですが…ブックレットの写真が、東京公演の柳生がいないバージョンなのがちょっと寂しい…。この写真って、DVDから拾ってくるんじゃないんだ…。

6.「ダークホース
 立海公演後半での「南の島から来た刺客」が好きだったもんで、出だしに使われただけだったのがちょっと寂しい…。曲が沖縄音階じゃなかったのもちょっと寂しい…。でも、その出だしが夏よりずっと重厚なカンジになっててスキ。…何気に、タンバリンの音が好きです。
 曲だけ聴いてても、木手のえろい腰つきがアタマから離れません(笑)

8.「幕は切って落とされた
 何気に、今までのパターンだと1幕ラストの曲だと思うのです。…比嘉戦を5試合(実際は4試合しか描かれませんが)やる都合上、S3が1幕だったから、1幕中盤で出てきたけど…。
 最後に「幕は切って落とされた」と「カーテンコールを受けるのは俺たち」が重なるのがカッコイイ。
 何か、曲の印象がF1っぽいんですけど…。若干、「Do Your Best!」的な空気を感じるんですが…私だけですかね?
 それはともかく、歌詞。まさか「メンチ」はないだろう、と思ったらホントに「メンチ」で、若干ビックリしました(笑)

12.「バイキングホーン
 最初は、何事かと思いましたよ…(笑)
 何度も観ているうちに、出だしが「バイキングホーン」ではなく「マジック何とか(マジックホーンとか)」に聞こえてきたのだが…実際に歌詞カード見たら「マジモード」ってなってて、あながち間違いではなかったのか…と思いつつ、「マジモード」って…わからんわー! あと、「ヴォーン」ね…。
 毎公演、必ず1曲はこういうコミカルな曲があるけど…まさか、バイキングホーンで持ってくるとは予想外だったよ…。
 でも、ちゃんと帆を揚げて出港するように聞こえるからすごいよなぁ…。

16.「リユニオン〜Heat Up II
 「リユニオン」が聞き取りにくかった人多数だと思う。あんまり使わない単語だしね…。
 2幕アタマの「Heat Up」もだけど、比嘉のパートって調が変わるのね。それがちょっと面白い。やっぱり比嘉ってダークなんだ…。(笑)


 だいたい、公演を観てて3回立て続けに観られれば、曲を何となく覚えてくるんですよね。歌詞を覚えるのはもっと時間かかるけど。
 今回は…何か、いろいろ恵まれすぎて思った以上に観ることができたけど…それを差し引いても、覚えやすい曲が多かった気がする。覚えやすい…と言うより、いちいち細かいとこが私のツボにハマる曲が多かったのかも(笑)
 でも、やっぱり公演中に聞き取ってない音ってのはあるもので…。それがちょっと残念。視覚に集中しちゃうし、音響のせいとかもあるだろうから、仕方ないんだけど…。それだけに、国光降臨のあの降りてくる音が、終盤ではあったけど公演中に聞き取れたのは嬉しかったなぁ…。
2008.05.07.Wed



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