Love letter from MATILDA.
2002年2月17日:東京・損保会館

 幻水ジャンル初の、直参イベントとなりました。レポートというほど大層なモンでもないですが、一連のできごとを振り返ってみます。…ほとんど日記に書いたような気がしなくもないけど(笑)


申し込み:
 今回の主催者さんが、ご自分のサイトで「オンリーを主催する夢を見た」なんて話を書いていた時はその内容のあまりのおかしさにひたすら爆笑したもんですが…(笑) まさか、本当に主催してしまうとは。何という男気。 けど私は何しろ、初参加のジャンル。周りに知り合いなど皆無だし、ジャンルの雰囲気も何もわかっちゃあいない。多少の躊躇もありましたが…本を作るメドは立っていたこと、勢いで便箋までは作ってしまったこと(苦笑)などにより、参加を決意。しかしサークルカットが広い……。一次締め切り近くになって、ようやく申し込みをしたのでした。


本作り:
 やっぱり最初の本になるので、2人の馴れ初めを書きたい、と思った。2人がいつ頃くっついたのかって、実はけっこう悩んでいたのですが、ゲームを進めていてあっさりドリー夢が完成したので(笑)、問題なくシチュエーションは決定。しかしソレを文章にするのがまた大変で…。秋頃からちょこちょこと書いてはいたのだが、なかなか筆は進まず。冬込みが終わったあたりから、本腰を入れなきゃ、とは思いつつ、やっぱりなかなか進まず。そしてニューパソが導入されたのが1月末。ニューパソのあまりの性能の良さに、すっかり私のオモチャと化し、やっぱり原稿は進まず(笑) そのくせ、馴れ初め本の他に、時期を合わせてバレンタイン本まで作ろうなどと思い立つ。
 1週間前になってようやく、ワープロの中を確認してみると、それまでにざーっと荒書きした馴れ初め編と番外編で既に18ページ分。肉付けして校正していったらどのくらいになるのか、全くわからない(笑) この時点で本文をニューパソのワードで打つことを決めていたので、実際どのくらいになるかは更に全く予測がつかない(笑) しかも、バレンタインネタなんて、最初の数行しか書いてなかった。
 それでも、表紙と遊び紙の雰囲気だけは決め、紙の買い出し。馴れ初め本のフェザーワルツ「藤」はだいぶ前に決めて買ってあったのだが、遊び紙の紫のトレーシングペーパーと、バレンタイン本の表紙と遊び紙とシールはこの日に買い込む。しかしそれでも、2〜3日は全く、原稿は進まなかった(笑)

 さすがにヤバイと思った水曜の夜あたりから、もそもそと本文をワードで打ち直し、書式設定と推敲を始めてみる。ワードの無駄な親切機能がうっとうしい、と思いつつ、本用のページ設定に悩む悩む悩む…。こんなことなら、もっと早くからワードで遊んでリゃよかった…。何とか書式を設定し、心置きなく文章に…と思ったら、やっぱり微妙に合わないページ数。字数行数を変えると更にずれるのは目に見えているので、本文を変えていくしかない。
 バレンタイン本の方は、サイズそのものを小さくしようと思っていたため、更に書式設定に悩む。何とか2冊分の小説本文を打ち終えた時には、既に日付けは前日…。前日には製本まで全て終わらせておく予定だったのに……。予定は未定とは、よく言ったものだ…。そしてそれから前記と後記と奥付を作って、余ったページにトークをかまして、印刷してからページ番号の設定が間違っていたことに気付いてやり直し…。更に、トークの誤字を見つけて打ち直し。この時点で、既に前日の夜7時を回っていた…。しかし、せっかくトークを打ち直したのにコピーの時に間違った方を持ってってたことに気付いて激しく鬱になったのは、もっとずっと後のこと。
 夜9時過ぎになって、コンビニへコピーに走る。しかし。馴れ初め本の表側を全部刷り終わったところで(私は両面コピー派…)、エラーが出る出る…。「お願いだーー、もってくれーーー!!!」と心の中で叫びつつ、電源入れ直したりして、騙し騙し何とか全部コピーを終える。…ふぅ…。そこでやっと、店員さんにエラー報告(笑)
 しかしまだ終わりではない。表紙が全くできていない。しかも、何故かこういう日に限って親がパソコンを夜遅くまで使っていたりする。うがーー!! …まあ、最初から徹夜覚悟だったからいいんだけどね…。それで、夜中2時を過ぎたあたり(もはや日付けは当日)からもそもそとまたワードをまさぐって表紙を作り始める。思うようなことがなかなかできなかったりで無闇に時間がかかる。何とか作り終え、印刷にかかったのは、既に5時…。
 それから値札を作り。友にあげる分と預ける分だけは製本をして。荷物を詰めて。家を出たのは8時半過ぎでした。


当日:
 8時半過ぎに家を出て、ペーパーのコピーのためにコンビニに立ち寄る。そこではた、と気付く。「棚を忘れた!!(爆)」 取りに帰ろうかどうしようか、激しく悩む。コピー機このままにして離れるワケにもいかんし……。友の家に立ち寄るには、急行に乗らなくてはならない。家まで往復で10分かかる。間に合わない…待てよ。次の特急が途中で追い越すんじゃないか? てわけで、棚を取りに家に戻る。特急に乗ってみたら、目論み通り、途中で追い越しがあった! よかった…。しかし、つい電車の中で寝ていたら、危うく寝過ごすところだった…。
 そして、別の場所で開かれる幻水シリーズオンリーイベントに参加する友の家まで本を預けに。この時点で9時半。…栄養ドリンクもらっちゃった…(笑) しかし、そこで上がり込んでまったりしてみたら、既に9時50分。慌てて家を辞し、58分の電車に飛び乗る。10分ほど電車に揺られて、また乗り換え。JRの総武線。お茶の水は各駅停車で行くのだが…ちょうど快速があったため、快速に乗ることに。錦糸町でまた乗り換えになるけど、10分ぐらい短縮できるんだよ…。ウッカリ1年間通った道だからね。そのぐらいの心得はあります(笑) 10時半ぐらいに錦糸町に着き、ちょうど来ていた各駅に乗るために階段を駆け上る。そしてお茶の水に着いたらもう、10時40分を過ぎている。初めての場所ゆえ、アタマに叩き込んだ地図だけでは心もとないので、地図を出し、更にソレっぽい人を見つけて後を付いて行き(笑)、何とか迷うこともなく会場へ。サークル入場ギリギリの10時50分に会場着。


イベント:
 ここからが本題ですな(笑) 会場に着いて、自分の場所を見つけて、ホッと一息…ついているヒマなどない。あと10分で一般入場。てかその前に、製本が終わってないんだってば。ペーパーも折ってないんだってば。なので、とりあえず設営して、狭い場所で紙を折り始める。…サークルスペース、思ってたより狭かった…。机と机の距離、約1mってカンジ? 何故か知らんが、ずーっと横向いて座ってた私。ずーっと背中向けてたお隣さん、ゴメンナサイ……。
 そんなことやってるうちに、机を分け合うお隣さん(=昔、別ジャンルで知ってた人)も到着。そして一般入場。とりあえず、本もペーパーも、5部ぐらいずつ置いておけば何とかなるだろう…。と、ついいつもの調子で思っていたら…予想以上の人の波。その余波で、ウチで立ち止まってくれる人もけっこう多い。…お陰様で、最初の1時間は、延々と紙を折るハメになりました……。嬉しい誤算でした。ありがとう。…と言うか…活気のあるジャンルって、スゴイなぁ……。(遠い目)
 更に嬉しい誤算だったのが、バレンタインネタとして作った本。時期モノだけに、3月の騎士オンリーでなくなれば…と思って部数をめっちゃ押さえたら…1部しか残らなかった…(苦笑) 3月まで待ってもどうせ残るだろうと思って、ホントに少ししか作らなかったのよ…。高校時代からの友達で、今まで作ったブツを全部押し付けてる友人が2人ほどいるのだが…ゴメン…キミたちにあげる分、残らなかった…。絶対残ると思ったんだよ…今までの傾向からいくと…。(←今までどういうイベント参加をしていたかが知れるな…)

 そして一段落ついたところで、私も買い物に出る。個人的に絶対外せないサークルさんと、後は今まで買ったことのないサークルさんを中心に見てきました。しかしそれにしても…タイトルにドイツ語を使う人なんて、そうそういないだろうと思ったのに…猛赤とは言え、ドイツ語タイトルの本があったのはちょっと衝撃大きかったなぁ…(苦笑)
 イベント記念本と記念グッズのマグカップも買ってきました。マグカップは迷ったんですけどね…。買ったって、そんなの使えるワケないじゃないですかーーー。家の中で使うには家族の目もあるし、それに何より勿体無い。使ってるうちに絶対イラストがハゲるし。でもこういうのは買っとくべきよね(笑) 主催者さんが夏に見た夢では、記念グッズは「むらさきいもパン」だったようですが(笑) あの話、本当にウケたんですけど……。
 そしてイラストボードの抽選。実は私が配置されていたスペースは、イラストボードの展示のほぼ正面で。6枚もの美麗なイラストを、座ったまま(←ここポインツ)ずーっと眺めていられたワケですが。この抽選、欲しいものに投票して、その中から抽選、という方式だったんですね。「ひとつになんか選べないよーーー」と思いつつ、涙を飲んでひとつ決めて、締め切り15分前に投票。そして2時になって当選者の発表。目の前で当選者さんに手渡されていくボードを垂涎の思いで見守りながら、私が投票したあのボードは、一体誰の手に渡るのだろう…と思っていましたら。…そこで呼ばれたのは私の名前でした…。うっそ、マジですか!? あぁ…こんなことなら、「櫻小次郎」なんて怪しげなPNじゃない名前を書いておけばよかった(笑)、とか思った…ということは、この際ヒミツです。そしてその場で速攻、お友達の里見嬢にメール(笑) 私をこのジャンルにハメた彼女も大好きな作家さんなのです。はっはっは、羨ましいだろう!…と、何度言ったことか……(笑)


 そんなこんなで、イベント終了。いやぁ…本当に、楽しかったです。人の多さにもびっくりしました。そして…売り上げを数えてみたら、本のコピーに使った金額が、そっくりそのまま返ってきました……。ビックリだよ!! 今までそんなことなかったよ!! てか…今までの最高額?(←だから、今まで一体どんなイベント参加を……)
 今回、私の本を手に取って連れて帰ってくれた人たちが、次からもウチの本を可愛がってくれるかどうかが…気になるところですね…。がんばらねば。
 そして…あまりの人の多さ&あまりの売れ行き(?)に、次回(1ヵ月後)の騎士オンリーにも新刊を用意しなくては、と決意したところで、このイベントは終わったのでした。まる。

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