「マスカレード」について。
マジでネタばらしです。「マスカレード」を知らない人、「やりたい」と思ってる人は、
悪いことは言いません、ここでお帰りください。→こちら。
「マスカレード」を知ってる人、「やらないからいいや」という人だけ読んでください。
ただし後者の人、後で文句は言わないでくださいね(^^;)
それにこれ、内容を知ってる前提で書いてあるしね(笑)
そして、あえて読みにくい色で。
- 4月30日 プレイヤー編
- その日配られたキャラは、ハーフの男、人間の男2人、女3人。元のシナリオと明らかに数が違います(笑)
男キャラをやりたかったのだけど、ジャンケンに負けて残ってた女キャラ(「キャラクターF」25歳の戦士)をもらう。そして渡された裏のキャラ。「あなたは、本当は24歳の青年で、本名を『ゼロ』といいます」…は!? コイツ!? コイツがきたの!? しばしボーゼン。何つーか…男でした(笑) 裏は全く変えてなかったのね…。
さて、25歳の女戦士「セリス」と名乗ったゼロですが、筋力13のわりに、装備がソフトレザーなんですけど…(笑) 怪しすぎる…。「きっと過去に水に落ちてヤな思いしたんだよ」と必死で誤魔化す(笑) さらに、ゼロは当然、ファイター技能なぞ持ってません。誰にもツッこまれなかったから言わなかったけど、持ってたブロードソードは実は必要筋力8(笑) オイオイ…。どう見ても戦士じゃねーよ、それ…。で、「戦闘はマジでいきますから」と、そ知らぬ顔でシーフ技能で戦う。ダメージ決定で一度も9が出なかったのはラッキーでした(笑)
けど、一番マズイな、と思ったのは、ゼロの表「セリス」の技能が「ファイター5」のみだったこと。つまり、パーティーには(一見)プリーストがいない! プリースト技能自体を隠してるってことは、魔法使ったら一発でアイツにバレるんじゃねぇ?(汗) とか思ってたら、案の定…隣の席のシーフ(男。「ディーン」)が罠やら戦闘やらで怪我をしまくる。コイツ、一番怪しいんですけど? と思いつつほっといたんだけど…。となりで散々、ブツブツと「体半分削れてるー。誰かプリーストいないのー? 何でいないのー?」とか言われたら、どうよ?(苦笑) そういう言い方してくるあたりで、コイツがそうかな、とは思ったけどさぁ…確証がまだないんだよね。
さて、あなたなら、どうします?
これはかなり迷いましたよ。これ以上ないくらい、悩みました。「プリースト(しかも7レベル)」としてどうか、「秘密工作員」としてどうか、「人間」として、どうなのか。いろいろ悩んで、結局こっそり<キュアー・ウーンズ>かけてやったりしてたんですよ。やっぱり、いくら任務のためとは言え、治してやらなかったばっかりに目の前で死なれたら…かなり後味悪いんじゃないかなぁ、とね…。それが一番大きかったかな。
で、運命の「リビング・ドール」(笑) …ひっかかりやがったんですよ、このディーンが! しっかり人形になっちゃって、オマエ、女じゃん!
さて、どうするか…。って、今考えると、つくづく愚かだったと思うの。このまんま知らんぷりして放っておこうか、とも思ったんですよ。私がプリーストであるってことを知っている唯一の人間はここで人形になってるし、もう十中八九、コイツで間違いないだろうし。
でもそれやっちゃうと、プレイヤーさんのやることがなーんにもなくなるのね(笑) それもどうかなぁ、って思ったし、荷物漁りなんてそんな野蛮なこと(笑)、ラーダ神官がやっていいのかなぁ?とも思ったし、何より「確信」はしてても「確証」がなかったし、プレイヤーさんの人情を信じたかったし(笑)、結局、そのまま<キュアー・ポイズン>をかけちゃったのね。
せめて取り返しておくべきだった! どう考えても!
最後のドッペルゲンガーとの戦闘でも、元のシナリオでは魔法陣はバカでかくて、あの部屋でペンダントを使うと実はマズイことになる。けど。魔法陣はちっちゃくなってたし、時間もおしてたし、ドッペル君はやられる前に魔法装置壊しちゃうし、いい加減、ペンダント使わないとどうにもならないような状況になってたんですね。で、やっぱりディーンが、ペンダントでドラゴンに変身しました。
そして<テレポート>で脱出した後(…あれ?<テレポート>は目標数の拡大はできないような?)、さすがに焦って、「変身を解け!」とか言ってるうちに、彼…もとい、彼女は、「じゃ、くるぅりと首をめぐらせて、飛んで逃げる(笑)」
…えっ!? ちょっ…待て…っ! …って…オイ…どーすんだよ……。ひでーーー…。交渉…しようよ…。……おーい。…あ…行っちゃった…。
そりゃ確かにね、あの状況ではペンダントを使わざるを得なかったよ。でも、もしその前に取り返してたら、私は多分使わない。だって、自分のじゃないんだし。だから、あの状況では、彼女がペンダントを持ってて正解だったのよ、多分。
じゃ、何が問題か。
ドラゴンに変身してシナリオクリアできたことが…(笑) 最後、<テレポート>で脱出できたことが…(笑) 絶対アレ、<テレポート>のルール違うよ。つーか、そもそも、生命点0になる前にドッペル君が魔法装置壊したのが…。それも元はと言えば、コンベンションゆえ、時間制限があったことが…。
あの最終戦闘での変更点が、いちいちゼロに不利だった気がしてしょうがねェっス。
その日は、ライン&キリーのこともあって、それ以上はつっこめなかったのよ。でも、翌日、何気なくキャラ設定読んでいて、血の気が引きました。「1週間前に事件がおきた」「鑑定のために一時的に預ったもの」…えっ? 神殿の所有物じゃ…なかったんだっけ? アレ? しかも、1週間前?? …サーーーーーーーー(血の気の引く音) く…首が…飛ぶ………(−−;)
いつまでも「預ってる」わけにはいかないし、あんまり時間がかかると「信者の1人」が裏切って盗んだことになるかも…。そうなると、元盗賊だし、疑う余地ねーよなー。ちょうどその頃からいなくなってるわけだし…。なんて思ったら、泣きたくなった(泣) 一瞬、ファラリスに祈りたくなりました(涙) こうなったら、取り返すまでやらせてー! 無理ですが。
けど、プレイヤーとしては、あそこでナイトウィンドともあろう者が逃げるとは思ってなかったのよ…。だって、アンタ、私が<キュアー・ウーンズ>かけてなかったら、罠やら戦闘やら<ブレードネット>やらで死んでたかもしれないんだよ? ちゃんと交渉に乗ってくれれば、ラーダの高司祭ともあろう者が、色仕掛けなんかに騙されるのがマヌケなんだし、「捕らえてこい」とは言われてないし、不問にしてもいいと思ってたんだけど? それにそもそも、アンタだってこっちの水晶球を壊すのが目的じゃなかったの??
そんなこんなで、10日間くらい、ショックを引きずってました…。この恨みは忘れない(笑) でも、水晶球が無事ならね、まだ追うことはできる…。
でも、プレロールドなのにこんなに愛着わいてるのもスゴイなー。キャラの年令が、自分と極めて近かったせいかね。(あえて「同じ」とは言わない(笑)) 延々、メールでグチを読まされたライン君のプレイヤーさん、ゴメンナサイ。
ところで、ラインとゼロって、似てると思いません? 能力値とか立場とか。この時は、お互いのプレイヤーの性格も微妙に似てて微妙に正反対で、面白かったです。しっかし…みんな、ハマリ役だったね(笑) 特に、おてんば姫。プレイ中は「何なの、この子…」と思ったけど、キャレリンだとわかると、妙にウマかったなぁ、と…(笑)
- 11月5日 GM編
- プレイヤーが5人だったので、1人、ボルテウスをNPCとしました。ちなみに、プレイヤーは全員男性。うーん(笑) 姫も姐さんも男性プレイヤーになってしまった…。裏設定を配った時、一番ウケてたのはキリー君でした(笑) そりゃそうだろう。何たって、バケモンだからね…正真正銘の。
けっこう引きを強くしたせいか、檻の部屋まではわりとサクサク行きました。最初の川でダドリーが流された以外は、誰も致命的な罠に引っ掛からず、正体がバレそうになることもなく。…ちょっと焦ったけど(^^;) いきなり流されるとは思ってなかったから…。序盤で正体バレるのはあまりに何なんで、ちょっと甘くしたんですけどね。…ここだけ。
ただ、ここから時間がかかりました。ダンジョンを行ったり来たり、せっかく迂回した罠にわざわざ引っ掛かりに戻ったり(笑) この辺は、私の情報の出し方にも少し問題があったかと…思いますけど…。
そして、各人の正体のバラし方。
まず、ジャックとキリーが酸の池に落ちて、そこで姫の男装がバレました。さらに、2人とも鎧の防御力ダウン。特にキリーには、これが後でだいぶ響きましたね。1人だけ冒険者レベルが低いせいもあって、一番生死判定が多かったのは彼でした。
そのキリー、魔法陣トラップで一気に生命点1点まで減って、血ではない液体によって血まみれ(?)になったことで、人間でないことがバレました。
オーバーロード(NPC)は、黒幕のアミガ登場の時点で「このオーバーロード様の名を騙るとはけしからん! しかも美少女を傷つけるなど、言語道断!」とか何とか言ってバラしてあげました(笑)
姫の素性は、アミガがバラしてやりました。「ふふふ、貴様ら、この娘の素性を知らないな? この娘はな…」「もしかして、タラントのお姫様とか?」「(うっ…)よくわかったな…」「えっ、マジ?」
ナイトウィンドは、魔法陣トラップに引っかかった時に服を破きました。…ゴメン。だって、姫は服が破れる、って書いてあるから、ナイトウィンドも破けてもいいかなー、と…(^^;)
ゼロは、遺跡を出てから、「逃げるなよ、ナイトウィンド」っつってバラしてました。
ラインは…やっぱり最後に、キリーと対立しました。
ゼロ対ナイトウィンド、ライン対キリー。GMとしても、興味津々で見守ってたんですが…。ゼロ対ナイトウィンドはかなりコメディー(笑)だったのに対し、ライン対キリーはまさに一触即発の状態でしたね…。こ、怖かった…。
何かキリー君、まるで死に急いでるようで、そして多分そのせいで、ライン君がすっごく怖かったです…。本気でキリー君殺そうとするし…(−−;) まだテープ聞いてないんで、よく覚えてないんだけど…「命の重さをわかっているなら、何故自分の命を粗末にしようとする!?」ってのが、ライン君の言い分…だったのかなあ。キリー君…リリアちゃんは、キミがいないとどうにもならないんだよ。リリアが無事なら、自分はどうなってもいい、って考えは、リリアちゃんはきっと喜ばないよ。でも今回GMは、だいぶ妹思いのキミで遊ばせてもらいました(笑) 楽しかったー♪(←悪趣味)
そして、恐らく一番の名・迷場面であったろう、ゼロ対ナイトウィンド。…ゼロがあんなに軽い人だとは、全く思ってませんでした(笑) 私は彼を「ラーダのプリースト」に重きを置いてプレイしてたけど、今回の人は「元シーフ」を重視したらしい…。
「ペンダントを返せ」と言うゼロに対し、ペンダントを彼の頭上に投げてその隙に懐から水晶球を奪おうとするナイトウィンド。ここは、普通に戦闘と同じ判定をしてもらいました。シーフ技能での、攻撃力対回避力で。結果、わずかな差でゼロの勝ち。そこでナイトウィンドを取り押さえたまではフツーにカッコよかったんですが…。
ゼロ(Z)「ナイトウィンドは、たいそうな美人だと聞く。一度素顔を見せてくれないか?」 GM「(…は!?)」 Z「ペンダントを取り返して来い、とは言われたが、別にお前を捕らえて来い、とは言われてない。素顔を見せてくれたなら、それで見逃してやろう。どうだ?」 ナイトウィンド(N)「…わかったよ。で、変装を解きます」 Z「おぉ、何と美しい!」
…あ、あの…? もしもーし?? そして、去って行くナイトウィンドに向かって、
Z「また会えるかな?」 N「さあね。夜の風にでも聞いてちょうだい」 GM「(おぉ〜、カッコえぇ〜〜!!)」 Z「じゃ、彼女の後ろ姿に向かって、投げキッスを飛ばす(笑)」 一同「うわー!(笑)」 N「…試合に勝って、勝負に負けた気分だ…」
わかるよ、その心境。前にやった時の私がまさしくそうだよ(笑) 後で「口止めしとくの忘れたー! し、勝負だけでなく試合そのものにも負けた気分だ…」なんて言ってましたが、GM的には超オッケーなロールプレイでしたよ(^^)
そんなこんなで、ゼロがベストプレイヤー。しっかし…ゼロって、こんなにナンパな奴だったのか…?(苦笑)
そして、GM自身の迷場面。ラスボスのアミガのダイス目、2回1ゾロが出ました。それも、魔法失敗ならまだしも、2度目は防御失敗!(笑) ダメージ素通し! ここで1ゾロ振る奴があるかー!(笑) おかげで、彼はキリーの触手に倒れたのでした。生命点、ぴったり0。何だかなぁ…。これで私も、立派なGMになれるでしょうか(笑)
今回、一切ダイス目をごまかさずにやりました。過去何回もGMやってて、初めてのことです。一度もごまかさなかったの。…この緊張感、けっこういいかも(笑)
終了後、感想とかいろいろ少し聞いたり雑談したりしたんですが(30分も時間が余った!)、「こんなレベル高いキャラは初めてだ」と言うプレイヤー一同の中、1人キリー君だけは「怪物なんかやったの初めてだ(笑)」…そりゃそうだ(笑)