2001年のR・Sコンベンションのこと。

「R・S」の、2001年のコンベンションの話です。
今年から、松戸でもコンベンションを開くようになったので、
両方のコンベンションの感想を書いていきます。
雰囲気の違いも書いていくとおもしろいかな??

3月(松戸)4月(松戸)4月(津田沼)5月(津田沼)7月(津田沼)

3月20日(松戸)

 R・S初の、松戸でのコンベンション。この日、さんざん迷った挙げ句、ソードワールドのマスターの用意をして行ったのですが…予想以上に、マスター候補が多かったです(笑) 私、無理して用意して行く必要なかったなぁ。
 しかも、持って行ったシナリオは、シナリオ集第1巻に収録されているもの。…プレイヤーの年令層がある程度高いと、古いシナリオ集は使えない。みんな、絶対一度はやってるものになってしまう…。今回のプレイヤー達、けっこう平均年令高そうだったもんなあ。TRPG歴が6〜7年以上の人たちが相手となると、ちょっと考えなければならん。

 で、結局、プレイヤーとして参加してきました。ソードワールドのオリジナル世界のGMさんがいたんで、一風変わったソードワールドをやってきました。最初のGMさんの説明によると、サイバーパンク(笑) かなり科学が発達した世界になっていました。トロールやダークエルフもPCとして選択可能、と言ってました。
 けど…世界観が変わると、異種族ってすっごくやりにくくなるのよね…。だもんで、3人のプレイヤーが選んだ種族は全員人間でした。その中で、1人はプリースト・ファイター、1人はシャーマン・ファイター、そして私はソーサラー・シーフ。…昔作った、超凶悪ソーサラー・シーフ及び
ヴェイル君がアタマをよぎってね…。
 ちなみに、今回のキャラの名前は、ヴェルード。キャラクターの能力値は3回振っていいものを、レベルは、主技能を5レベルで、後は+8000点で、とのことで、かなりレベルの高いキャラができました。そして、何故か「魅力度」と「正気度」も決めなければならぬ…。な、何故? 「正気度」って…クトゥルフでもあるまいし…。

 シナリオの内容は、「3ヶ月前から続いている連続失踪事件を解決してほしい」というもの。ギルドのトップからの依頼でした。他のキャラクターたちも、それぞれの上司から同じ依頼を受けてました。尋常じゃないのは、3ヶ月の間に実に600人が行方不明になっていること。その中にはヴェルードの妹も含まれてたりして。失踪事件が起き始めた初期にいなくなってるようです。
 そして、GMさんから聞かされた設定によると、ヴェルードはギルドの中でも10本の指に入るくらいの実力者で、さらに親父はナンバー2候補だとか…。その割に、すっごい親バカなオッサンなんですけど…。
 そんなこんなで、いろいろ奔走しつつ行き詰まりつつ、調査を続けていったんですが…一番の敵は、自分の親父だったかもしれぬ(笑) わざわざ酒場に使い魔よこして、「たまにはご飯食べに帰っておいで〜〜」なんて手紙よこすか!? オレは忙しいんだよ! メシ作ってる暇があるなら、有益な情報のひとつでもよこせ!!(笑) しかも、まだ2日しか経ってないし!!(笑)
 実はこの親父、実の親ではないんですね。ヴェルードは幼い頃にこの夫婦の元に引き取られてきたそうで、6歳の時に妹が生まれ、14歳の時に母が死に、16歳で全てを知らされ、そして今(24歳)に至る…。

 捜査の段階で、犯人は金持ちの魔術師らしい、ということになりました。「…もしかして、ウチの親父やギルドのトップも容疑者?(笑)」 さらに、メシを食いに呼び戻された時の親父の態度で、「これじゃあ親父が一番怪しいじゃないか(笑)」 最終的に、サイバーパンクよろしく人の体を改造したり、そういうことに手を出している魔術師が怪しい、ということになりました。そこで親父は容疑者リストから抹消したんですが、「自分より高位の魔術師」となった時点で、また考慮せざるを得なくなりました…。
 疑うワケじゃないが…人数が限られるから…。自分より上で明らかにそういうことに手を出しているのは、2人しかいない。さらにこれまでの話の流れを総合すると、これは…パターン的に、もしかしたら、もしかするかな…とプレイヤーは思ってたんですが…。
 果たして、夜中に忽然と消えた親父。ああぁぁぁ…。親父の部屋を調べてみたら…何故か、妹が肌身離さずつけていたペンダントが落ちている。あああぁぁぁぁ…。どうしてここにあるんだよ……。
 そして、親父の日記に、全ての真相が書いてありました…。

 「10年前、妻が病没した時、魔術師は妻を生き返らせようとした。だが、もともと病弱だった妻のこと、生き返るわけもない。そして絶望した彼は、神への信仰を失った。10年が経ち、だんだん妻に似てきた娘が、婚約者を連れてきた。魔術師は嫉妬に狂い、その婚約者を殺そうとしたが、それを庇おうとした娘も死んでしまった。そして、全てを失った魔術師は、今こそ妻を生き返らせようと、禁断の技法に手を染めた…。」
 だいたい、そんな内容でした。キャラクターとして、ショックもでかかったけど、それ以上に、哀れでした。全く親父の眼中になかったらしいヴェルードも哀れだし、妻の代わりでしかない娘も哀れだし、何より、親父自身が哀れだった。けど、最大の問題は…「5レベルパーティーが、8レベル魔術師に勝てるのか?」ということ…。しかも、ただの魔術師じゃない。そんなんに手を染めてたってことは…何をやらかすか…。
 そして地下室に乗り込んで行ったら、天井一面に、親父の実験台にされた人々の成れの果て…。いきなり「正気度」に半分以上のダメージをくらったヴェルード君。何も、こんなとこでクリティカルしなくても…(−−;) クトゥルフじゃないんだからさぁ…(涙)

 最後の対決では、お約束通りの、なかなか美味しいセリフを持って行けました。…実は主役だったのか、オレ…。何とか親父を説得してみようとしたけど、やはりムダでした。強力なNPCのおかげもあって、何とか勝てましたが…。まあ、一番信頼してた人に裏切られ、それこそ全て失ってしまったヴェルードには、強く生きてもらいましょう。
 そして、「ベストプレイヤー」という名のサラシモノは、実は主役だったオレに回ってきましたとさ。

4月15日(松戸)

 本日は、ソードワールドのGMでの参加。コンベンションでのGMは3回目になります。持ってったシナリオは、実は昔のパソコン版とSFC版の100本集から。連続シナリオで、2本やりたいと思ってたんですが…。
 今回のセッションは、反省することしきり。2本やるつもりで、かなりペース早く進めたつもりが、中途半端な時間になってしまった…。おかげで、2本目をやる時間もなく、1本目もかなり急いだためにそれさえも不完全燃焼になってしまった感じで、プレイヤー諸氏にはかなり物足りなかっただろうと思います。プレイヤーの皆さん、ごめんなさい。精進します。見捨てないでください。コンベンションでの時間配分って、難しいですね。去年11月の「マスカレード」の時はすっごくウマくいっただけに…今回のはかなり悔しいです。
 シナリオの中に、戦闘らしい戦闘がなかったのもイタかった。サイコロ振る回数が絶対的に少なかったね。最初からアレ1本で終わらすつもりなら、最後で戦闘起こしてもよかったですね。ほとんどダイス振る機会がなかったプレイヤーを作ってしまったのは、ホントにマズかったと思ってます。「TRPG」ではなく、「TRP」になってしまったような感がありますね…。
 そんな中、すっごく味のある蛮族のキャラをプレイしてくれた人が今回のベストプレイヤー。ほとんどサイコロ振らないままセッション終わってしまってごめんなさい。でも貴方のキャラはすごく生きてました。宿屋の部屋の中で香を焚いて祈祷を始めるとは思いませんでした(笑)
 いろいろ反省してます、ほんと。ごめんなさい。次回、また別のシナリオでリベンジの機会をください…。コレばっかりは、場数を踏まないと上達しないもんなぁ…。

4月29日(津田沼)

 今回もソードワールドのGMでの参加。前回のリベンジを果たすべく…。シナリオは、自分で作りました。えぇ、久しブリに。途中まではそれなりに作ってあったんですが、ラストの方がどう考えても決まらず、どうにでも転びそうだったんで、展開に任せようと思ってちゃんとした結末は用意してませんでした。(反省1)
 結局、完全な決着はつきませんでしたが、GM的には一番後味の悪くない終わり方だったかな、と思ってます。どうやっても後味のいい終わり方にはならんかっただろうし。今後の展開は、プレイヤー各自のご想像にお任せしましょう。きっと、もうちょっと時間があって、PCに死人を出せば、勝てたと思うケドね…。
 決着がつかなかった要因のひとつは、…ラスボスに想定したNPCが強すぎた…。(反省2) やはりソーサラー6、シーフ4は凶悪すぎた(笑) しかも能力値も肝心なところがみんな高かった。プレイヤーのレベルを4〜5にしたから、6レベルのラスボスってのは別に問題ないでしょう。けど…この能力値でソーサラーを6にしたのはマズかったかね(^^;) しかも魔晶石を3個も持つという凶悪さ。…ごめんよー(^^;) 人間オンリーの6人パーティーでの、かなり完璧な連係プレイを想定してたからなぁ…。
 あと、やはり時間配分は全然考えてませんでした。(反省3) ラスト1時間半で戦闘を起こそうってだけだったからなぁ…。時間的には悪くなかったと思うんだが…やはりラスボスの強さのせいか…。いや、ラストが決まってなかったせいか…。

 ま、反省点は多々あるにせよ、前回と違う質(自分の中では)になった点でとりあえずヨシ! 前回と比べると、全然いい出来でした。プレイヤーの皆さん、ありがとう。前回参加してくれた方々も、ありがとう。おかげで私のGMスタイルでは下準備がめっちゃ大切だ、ということを改めて思い知りました。
 ちなみに、今回のベストプレイヤーは、ラスボス戦でいきなり<ダンス>を歌い、敵ではなく味方を数人踊らせてしまった、その点だけで、グラスランナーに決定。それまでグラスランナーとは思えない普通ブリだったのに、最後の最後でやっぱりグラスランナーでしたね…。
 私自身の名場面はと言えば…ラスボス戦で、6ゾロでくらった攻撃を、6ゾロで避けたことでしょうか…(笑) プレイヤーさん、ごめんね(^^;)

 ちなみに、シナリオの元ネタは、1月にレンタルのビデオで見た「スリーピー・ホロウ」です。レンタル屋の店頭で流してたのをちらっと見て、「これは…使える?」と…。どうやら、気付いてくれたプレイヤーさんもいたようで。
 まぁ、展開上、不自然・不可能なことをすっぱりシナリオから落とせるようになったって点は、いくらか成長した証かな。昔は無理矢理無茶やってたからなぁ…。

5月27日(津田沼)

 今回は、GMの用意はナシ。プレイヤー参加です。「クトゥルフの呼び声」をやってきました。基本的に私はホラーは苦手ですが、1回くらいやってみてもいいかな、と…。クトゥルフの予備知識は、「ホラー」「正気度を失って発狂する」「変な怪物」「ルーンクエストと似たルール」ぐらいなモンで(笑)
 キャラクターは、GMの方で用意してありました。自分で決めたのは、名前と年令、性別だけ。舞台は大正10年の日本。霊媒師、陰陽師、私立探偵、海軍少尉、超心理学者兼教授の中から、 陰陽師をやらせていただきました。
 何つーか、現代じゃない日本人の名前考えるのって、難しいです…。悩んだ末、25歳の女性、名前は
守矢サキと命名。完全に嫁き遅れですが、陰陽師だからまぁいいってコトで(笑) 普段は女学生風に袴。何気に、博士号を持ってます。民俗学の。しかも、独学の精神分析医。

 何つーか…クトゥルフって、もっとオドロオドロしたものかと思ってたんですが…あんなに笑えていいんでしょうか?(笑)ってくらい、笑えました。ホラーらしいシーンもちゃんとあったんですけどねぇ…。惨殺死体だの、壁一面のカエルだの。けど、最終的に、結局全員無事に生還できたし。こんなの、クトゥルフじゃないやい(笑)
 まあ、敗因は、導入に時間を使い過ぎて、メインの(ハズの)館で3日間過ごすハズが、時間がおしてしまって1日だけになってしまったことでしょうね。もっと時間があれば、館の中でいろんな恐怖体験があって悲鳴の絶えない、実にクトゥルフらしいセッションになったんでしょうが…(笑)
 もうちょっと時間があればなぁ…と思うことが多いです、コンベンションは。GM側も、ちゃんと時間内に消化できるように、考えなくてはなりませんね。謎も全てを解明させることはできず、終了後に慌ただしくネタばらししてもらいました。でもまあ、面白いセッションではありましたけどね。
 そう言えば…報酬は結局どうなったんだろう…。出してくれるハズの人が、ぐちゃぐちゃ死体になっちゃったからなぁ…。まあ、準備金として25円はもらってあったんだけど…。本当なら、100円、場合によっては更に300円もらえるハズだったんだ…。って、クトゥルフでそんなの期待しちゃいけないか(笑)
 キャラ設定に、すっごくキアイが入ってたんですよ。で、みんないろいろウラがあったりして(特殊任務を負った少尉とか、いきなり正気度が減ってる霊媒師とか…)、ふと、ソードワールドの「マスカレード」をやりたくなりました。キャラとシナリオ全部作り替えて、やろうかなぁ…。

7月15日(津田沼)

 今回やったゲームは、「大活劇」。「モンスターメーカー」を持ってきた人がいて、すっごくやりたかったんだけど…人数集まらなさそうで。久しブリにやりたかったんだけど。
 今回の「大活劇」は時代劇RPGです。特に、必殺系の時代劇ですな。普段は江戸の町人として生活してるけど、依頼があればどこへでも行って悪人を始末するという。システム知らなくても、時代劇にあんまり詳しくなくっても、基本的な「お約束」を知ってれば楽しめますね。
 今回のキャラは、お座敷芸人の暗殺者。22歳。お色気担当(笑)  必殺武器は、オーソドックスに、かんざしでプスッと(笑) 名前は「
まつ」、お座敷の時は「小松」ということで。そのせいか知らんが、キャストは松たか子だそうです(笑) 他のプレイヤーは、易者で暗殺者(ぜいちくが武器)の75歳の老人(キャストはいかりや長介)と、浪人で用心棒ののほほん兄さん(キャストは、ちょっと年いった稲垣吾郎)、NPCとして、同心…じゃねーや、目明かしの下っ端の密偵の少年(キャストはふかわりょう(笑))。
 簡単なシナリオを3つやりました。いやぁ…楽しかったです(笑) 必殺シリーズははっきり言ってほとんど見たことないですが、時代劇はわりと好きな方なんで、その「お約束」は多少心得てるつもりですしね。でも、やっぱり芸者的な振舞いはどうしたらいいのか、ちょっと悩みましたね…。もっと研究しなきゃ(笑)
 私はRPGやる時、いつも場面を映像で思い浮かべるようにしてるんですが、「大活劇」は、やってて何故かテレビ画面のワクが一緒についてくるんです(笑) うぬぅ(笑)
 最後のシナリオの最後の方、浪人さんがオイシイシーンをかっさらってゆきました。最高視聴率を記録!ってカンジ(笑) その浪人さんがベストプレイヤー。
 テレビの場面転換よろしく、GM(監督)がけっこうこまめに話を振ってくれたんで、楽しかったです♪

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