同居し、再び甘い生活を始めた主2人を横目に、猫二匹は猫なりに幸せだった。 かつて、時分たちは彼らの愛剣として、常に傍らにあった。今は、飼い猫として、いつも側にいることができる。 ある夜、白猫が呟いた。 (なあ、ユーライア…オレたちも、子を作ってみないか…?) (オレたち「も」って…あのお二方は、子を成すことなでできませんわよ) (いや、だから…そういうことじゃなくてだな……) 困惑する白猫をよそに、黒猫はどこまでもマイペースだった。 (まあ…せっかく、生を受けたのですもの。そんなことがあっても、いいかもしれませんわね……) 黒猫のその言葉に、白猫はぱっと目を輝かせた。 (いっ、いいのか!?) その態度に苦笑しつつも、どこか憎めない。 (ええ…かまいませんわ……) 白猫は理性を飛ばし、黒猫に飛びついた。 それからしばらく経ち、黒猫の飼い主は、己の飼い猫の妊娠に気がついた。 「ねえ…フミ、妊娠してるんじゃないかな…?」 「え?」 妊娠中でもさほど損なわれることのない俊敏性のせいで気付かなかったが、言われてみれば確かに、腹が出ているようだ。 ふと、白猫に目をやると、彼はどことなくバツが悪そうに顔を背けた。 「おっ、おまえ! 何てことをしてるんだ! 俺はおまえをそんな男に育てた覚えはないぞ!!」 何故か赤面し、狼狽えて大声を上げる白猫の飼い主。 その様子を見てくすくすと笑いながら、彼の恋人が声をかけた。 「飼い主を見習っただけだろう? お前だって、相当なことをやるじゃないか。俺が女性だったら、とっくに妊娠してるよ」 「い、いや…それは、その………」 一瞬の沈黙の後、弾けるように笑い出した青年と、頭を掻きながら苦笑いする男と。 幸せな時が、穏やかに流れていた。 |
番外編。 やっぱり、2人はバカップルでした(笑) て言うか、猫…何だかなぁ(笑) 微笑ましくていいですね(ププッ) どこぞのチャットで擬人化しているユーライアとダンスニー。そこの某管理人さんには、「ユーライアとダンスニーは恋人じゃないの?」と聞かれました。 恋人にするつもりは、正直言ってなかったんですが…どうやら、ダンスニーの片思いっぽいです(笑) ユーライアの方は、まんざらでもないのだけど、それならそうと、ぶつかってこい、みたいな。 もうひとつの、青赤。 |