銀河鉄道の夜(細野晴臣) |
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言わずと知れた、宮沢賢治の作品。だいぶ昔、キャラクターをネコにして映画化したヤツのサントラです。映画も見たし、TVでやった時も見たのだけど、
その時は曲のことはあんまり意識してませんでした。…って、あれ? 映画のサントラって、グラディエーターが最初じゃないんじゃん(笑) 最初に曲を意識したのは、とあるテレビCM。企業の名前は忘れたけど、おもしろい形の椅子がたくさん出てくるCMでした。CMのテロップには「ホソノハルオミ」という名前しか出てなくて、何の曲だかさっぱりわかんなかったんですが、某雑誌の「オススメミュージック」の投稿コーナーで、「あのCMで使われてる、細野晴臣の『銀河鉄道の夜』がオススメ!」なんて投稿があって、それでCDを買いに行きました。 曲がすごいキレイなんですよ、どの曲も。きれいっつーかキレイっつーか、綺麗。なんかファンタジックで、神秘的で、幻想的で。フツーのオーケストラじゃないんだよね。 これは何の音だろう? って考え込んでしまうような音がいっぱい。元が幻想的な作品だけに、曲の「不思議さ」も際立っていると思います。不思議な椅子と一緒に使われたのも、わかる気がするなぁ…。 数多の星々に囲まれて、広大な宇宙の中に浮かんでいるような、そんな雰囲気が大好きです。 その後、某歌手の歌をたまたま聞いた時、妙に雰囲気がこの曲に似てるな、と思ったんですよね。満天の星空を連想させるような雰囲気が。 そしたら、編曲が細野晴臣でした。ちょっと、CD買おうかな…とか思ってみたり(笑) |
交響曲第10番(ショスタコービッチ) |
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きっかけは、やはり銀英伝(またか)。戦闘モードの2楽章にハマった(笑) 何かハマるのよね…こういう曲。 曲全体は、どことなくロシア風味と言うかソ連風味と言うか。
…そうだなぁ…。「どんよりした灰色の青空」ってカンジ?(←何だそりゃ) 彼は、この曲に自分の名前を織り込みました。ドイツ語表記にした時の、ファーストネームの頭文字の「D」、姓の最初の3文字の「S、C、H」。この4つはそれぞれ、「レ、ミ♭、ド、シ」の音です。 曲中、しつこいくらいにこの4つの音の組合せが出てきます。自己主張が激しいですねぇ(笑) ついでに、3楽章では、まるで大の大人に向かって 「おー、よちよち、いい子でちゅねー」とアタマを撫でてるみたいな雰囲気です。すっごくバカにしくさったような。…いろいろ大変だったんだね、当時のロシア事情は…。 スターリンとかスターリンとかスターリンとか? ちなみに、この曲自体は、スターリンの没後すぐ作られています。よっぽど不満がたまってたのかなぁ…とか思ってみたり(笑) |
交響曲第9番「合唱付」(ベートーベン) |
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言わずと知れた、「第九」。年末になると、そこかしこで演奏会が開かれます。何で「年末=第九」なんだろうねぇ…。って、いろいろいきさつがあるんですけどね。
私が気に入った数少ないベートーベンの曲のひとつ。高校生の頃に、定演でやりました。…曲を決める経緯にいろいろありまして、ヤな思い出も多いんですが…。
でも、機会さえあるものなら、もう1回やってみたい。 色々と型破りな曲です。普通は2楽章が「緩徐楽章」なのに、この曲は3楽章に持ってきてあります。2楽章はいわゆる「スケルツォ」。この2楽章が一番好きです。 思えば、この時に言われたんだな。「トランペットは、鐘の音だから」。理想の「鐘の音」は、まだ出せません。後は、4楽章の、行進曲風の部分から全員の大合唱に入るところまでがすごく好き。 ベートーベンは、自分の最後の交響曲に、シラーの詩による合唱をつけたかったようです。もし10曲目の交響曲を書いていたなら、9番の合唱は取り外されてたらしい。 そうなると、また全く違う雰囲気の曲になるんだろうなぁ。 よく思うのは、この曲を全部知ってる人って、一体どれくらいいるんだろう…ということ。「歓喜の歌」の部分は有名だからみんな知ってても、それ以外の部分って意外と知られてないんじゃないかな。 詩の意味とかもね。ちなみに、1楽章のテーマは「闘志」、2楽章は「狂喜」、3楽章は「愛」、4楽章は「歓喜」だそうです。 余談ですが、CDが初めて登場した時、収録可能時間はこの曲がぴったり収まる長さにしたそうですよ。 |
交響曲第1番(ブラームス) |
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高校3年の時に定演でやった曲。良くも悪くも、「ベートーベンの10番」と言われる曲です。ブラームスはベートーベンの影響を強く受けており、
彼には、「交響曲を書くのなら、ベートーベンの9曲を超えるものでなくては意味がない」との思いがあったようです。「ベートーベンという巨人の足音が、背後から迫ってくる」
…そんなことを、この曲の作曲中に言っていたそうです。それほど強くベートーベンを意識していただけあり、かなり強く「ベートーベン色」がちりばめられています。
ブラームスは、この最初の交響曲を書くのに、実に20年もの歳月を要しています。(どっかの神童は6歳かそこらで交響曲書いてたのにね)
それほどまでに、強くベートーベンを意識し、慎重になっていたんですね。だから生涯に4曲しか交響曲を書けなかったんだろうけど。…でも、4曲でよかったよ、マジメに…。 この曲の展開は、ベートーベンの「第九」そっくりです。特に4楽章。あまりに似通ってるため、否定的な人からは「所詮、亜流じゃないか」と、肯定的な人からは「これぞベートーベンを踏襲するものだ」と、 そして結局「ベートーベンの10番」という評価が出ることになる。でもまあ、ベートーベンはベートーベン、ブラームスはブラームス。やっぱりコレは「ブラ1」なんですよ。 「ベートーベンの10番」ではなく、「ブラームスの1番」なんですよ。似てはいても、やっぱりブラームスっぽさが出ています。ふとしたトコロで、「あぁ、ブラームスだなぁ」と。思えるわけです。 好きな曲ではあるんです。けど…これも、曲を決める経緯に、嫌になるくらいいろいろありすぎまして、その思い出が先に立っちゃうから手放しで「好き」と言えないツラさはあるんですが…。 一番好きなのは1楽章の冒頭と、3楽章。1楽章の冒頭は、何か巨大なものが迫ってくる感じがします。それこそが、ブラームスが強く意識した「ベートーベン」なのかもしれない。 3楽章は…のどかな田園風景をイメージしてもらえばいいかな。どっかの解説にあった「白昼の幽霊の踊り」ってコメントがすっごく好きだったりします(笑) |
幻想序曲「ロミオとジュリエット」(チャイコフスキー) |
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「ロミジュリ」自体の説明はいらんだろう。有名だもんな。で、この「ロミジュリ」の曲を作った人が何人かいまして、プロコフィエフのが有名かなぁ。全曲聴いたことないけど(笑) チャイコのロミジュリは、20分程度の曲の中にストーリーが凝縮されてます。この曲、大学のオケの定演でやりまして、いろんな思い出があるんですよ。 前半ほとんど出番がなくて、全体の半分が休みで最初は休符を数えるのが大変だった(笑)とか、リズムが独特で、どこで入ったらいいのか全然わからなくて落ちまくったとか、 少ない出番で一番目立つところは音高すぎとか…。私、高音が苦手で、なかなか出ない、出ても長持ちせんのです。 最初の全体練習は春休みの合宿中でした。その時トランペットは私1人。なのに、指揮者先生は…「そこ、もっと出していいから」…その前に、出ねーんですが…。 「他のパートがみんな伴奏やってて、メロディーはトランペットだけだから、もっと思いっきりいっちゃって」…1人じゃムリです…。「1人でキツイとは思うけど」…わかってんなら言わないで…(笑) 夏を過ぎた頃には、「トランペットは出番少なくて、ヘタするとバイオリンが10何枚もあるのに、見開き、ってこともあるでしょ。それだけに、一音一音をより大切にしなきゃ。 …ちなみに、この曲は何枚ですか?」「…見開きです…(苦笑)」 確か、バイオリンは10枚くらいありましたね(笑) そんな苦労いっぱい(笑)のこの曲が何故好きかと言うと。曲にストーリーがあるから。2人の出会い、両家の争い。その合間のささやかな安らぎの時。徐々に弱くなる心臓の鼓動と、そして、天使の歌声。 曲を聴いて、何となくストーリーが思い浮かんでくるのね。(←正確に知らないクセに) 管楽器とパーカッション総出で打ち鳴らす剣戟の音なんて、ホントに決闘シーンが見えてきそう。 はぁー……ゾクゾクするねっ!!(笑) |
何にしようかなぁ…。 |
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